<新旧対照>

左記の内容は、2011年12月現在で同社HPコンテンツでは、今と違った内容であった2007年度において、どのような取組み方で「アンビシャス南柏(仮称)」の建設計画に至ったのかを考えるものです。

 

 

 

 

<総括>


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<その1> 組織構成の変化

●2007年10月時点では、会社の組織図が掲載されており、かなり部所が分かれていた上に、様々な名称をもった構成であった。具体的には;

【2007年10月時点での組織構成】

     

{事業本部}
     事業部
     建設企画部
     建設管理部
{営業本部}
     営業部
    アフターサービス部
{管理部門}
     経営企画室
     経理部

【現在の組織構成:2011.12 時点】

 組織図等会社の部門構成が判明するデータが全く掲載されていない。
 また、役員の数も代表取締役1名(現在も同じ)常務取締役4名(現在は公表されていない)、取締役4名(現在は公表されていない)、監査役3名(現在は公表されていない)というかなりの員数であった。しかし、2011年4月時点では新たに専務取締役が1名選任されたが、常務取締役は1名であり、同じ名前の役員は少なくなり内部的な要因からか、役員異動が相当あった模様。

 この会社のアピールポイントの1つに『コンプライアンス』を謳っている社是がある。設立当時、マスコミでも話題に上ったと盛んに強調し、組織としても管理部門として<経営企画室>でこの方針を掲げている。しかし、その後この方針はHPで表立って示されず、経営企画室は部所としても存在がハッキリしないまでになっており、経理部や建設企画室も同様だと思われる。現行の公式HPでは、『コンプライアンス』の文字はほとんど見当たらない。


<その2> 掲げられたメッセージの大幅な変更と削減

■多岐にわたって展開されていた事業内容が大きく変わった

 組織変更と業務の見直しが進んだものと推察される。2007年までは、マンション開発にとどまらず、都市再開発事業についても意欲的な取り組みを開示していたが、現在はこうした事業は行っている様子もなく、マンションの販売(新規および中古)にとどまっている。

組織としては、営業部門は3ディビジョンもあり、内部管理のセクションも企画室(建設、経営)まで存在し、内部チェックも怠らないと宣言していたが、こうした動きも見られない。


<その3>ホームページ全体に会社の活気が失われた印象

■掲げていた、オーバーなまでの「理想」「建前論」が少なくなって、会社イメージとして大人しくなった

2011年12月になって、公式ホームページにおけるリニューアルがかなり為されている。「会社案内」の項目(経営方針、会社の目指すもの・社是など)は全く変化がないが、従前はかなりウェイトを割いて業務内容をあれこれ記載していたものが、単に“マンションづくり”として括られ、文字数も従前の物と比較すると桁違いに少なくなった。

 以前のような“勇ましさ”というか、“勢い”のある<言明>は少なくなり、シンプルで写真とイラストによるイメージ訴求の路線に変化している。デザイン面での変更はほとんど無い。ページ量、構成内容も少なくなり多方面にわたって展開されていた事業内容が、今では別会社になったのかと思わせる程、削り落とされている。
 

<結論>

~結論としては、2007年頃は景気も上向きの兆しがあり、マンション購買の消費動向も活発であったことから、会社としての経営状況も悪くなく、『攻め』の営業方針をもって流山市向小金4丁目のマンション建設を推進しようとしていたのではないだろうか。掲載項目も多岐にわたり、マンション建設においての理想とした事業姿勢、崇高とも言える理念を沢山掲げ、振興マンションデベロッパーとしての『夢』のような事業展開で、会社規模の割に一般ゼンコンと肩を並べられる位に充実した業務内容紹介となっている。

 しかし、例のリーマンショックによる大きな経済環境変化で、経営の根幹がかなり厳しい状況になったようで、「週刊ダイヤモンド」などの記事でマンション業界経営面の危険な企業にもランク付けされるまでの痛手を受けた様子。
 社員もかなり退職し、人員は一時140人あまり在籍したが、現在72名(2011.4.1時点)にまで削減され、営業部門や管理部門なども統合されたと思われる(組織図の非掲載が何か暗示的である)。
 こうした事から、内部的にもHPの見直しを図らざるをえなかったと思われる。内容にあっては、従来のような会社名の由来ともなった<アンビシャス>と理想や”希望と夢”のような表現はかなり影を潜め、あまり言質をとられない形、実現可能な方向性での記述が増えている。さらに、従来様々な具体例を掲げて力説してきた<安全設計・品質と精度・設備の仕様>といった建造物の本質に関わる事項は、「マンションづくり」という項目にかわり、内容も個々の具体的記述なしでイラスト、写真に置き換えられている。
  これもまた、具体的言質に関する詳細にまで踏み込まない姿勢になっているようだ。

<追 記>

~2012年春に2007年時点での記事構成内容が、インターネット上に未だ掲載されている事実を発見した。

そのサイトは、現在の会社URLと若干異なっているが、ほとんど同じでリーマンショック前後に会社内にての様々な問題により退職者が多数出た時期に、しっかりとしたWEB管理の引き継ぎが為されずに、そのまま放置されたものと推察するに至るのである。

●2007年時点の公式データを堂々と載せているホームページ●
  URL http://ambitious-am.co.jp/   ~2012年11月時点でようやく削除された

ゾンビのようなホームページ

*公式HPとして、サーチエンジンによく広告掲載されている現在のホームページ*
  URL http://www.ambitious-am.co.jp/

ブログにてこの事をレポートしたため、サイトをいつまでも閲覧する事は困難になると思われる。
そこで、原データを加工し、別に掲載した。(「参照HP目次のトップ」に掲載)

 


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